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路線は最短距離

運賃(収入)は駅と駅の最短距離で決まりますが、運行費(支出)は移動距離で決まります。利益を多く出すためには、路線も最短距離の方が良いです。

 悪い       普通     良い
  ┌─駅      駅      駅
  │        │       \
  │        │        \
  └───駅    └─駅      駅

右図のように斜めに移動すれば、運行費が安く、移動時間も短くできます。

斜めは無駄な土地が多い

線路を斜めに敷くと、移動時間は短くなりますが、必要な土地は多くなります。下図の青い部分が、路線を敷くために必要な土地です。

 \       \\    
  \       \\   
   \       \\  
    \       \\ 

両脇の土地も必要なため、単線なら3倍もの土地を使ってしまいます。複線ならすぐ隣にくっつけることもできますが、それでも無駄な土地は生まれます。鉄道利益を優先するなら斜め移動、土地を有効利用するなら直角に近い移動の方が適しています。

駅は直線の位置に

斜めの線路を減らすためには、駅の位置が重要です。

 駅   駅
 │    \
 │     \
 駅     駅

直線でつないだ左の路線の方が、土地の無駄が少ないです。

駅内の無駄な移動

環状線以外の路線では、そのままでは終着駅で無駄な移動が発生します。

      駅
 ───━━━━━

上図の細線が線路で太線が駅のホームです。ここに3両編成の列車が入ると、その奥のもう1マスへ移動してから左に折り返します。3両編成なら2マス、1両編成なら4マス分の移動の無駄です。移動の無駄は経費と時間の浪費につながりますので、修正した方が良いです。

修正方法は簡単で、列車の運行計画で駅を指定し、進行設定で折り返しにするだけです。機関車は、そこで機回しも設定しておくと良いです。

基本は環状線

短い間隔で小まめに発着させれば、乗客のロスが少ないですし、長いホームも要りません。環状線は、同じ性能の列車を追加するだけ運行できるので、細かなダイヤを設計しなくても良いす。

環状線を複線にして、外回りと内回りで二重にする方法もあるのですが、これはおすすめしません。それよりも、下図のように環状線のループを周囲に展開していった方が効果的です。

   駅    駅    駅
  /           \
  │            │
  \           
   駅    駅    駅
  /           \
  │            │
  \           
   駅    駅    駅

この方法なら、1つ目の環状線で発展させた町の乗客を次の環状線に利用できます。1つ目の環状線で資材が余りがちになっても、次の環状線で消費できます。

立体交差駅

A列車で行こうはじまる観光計画で立体交差駅が追加されました。立体交差駅を利用すれば、横長の環状線に縦長の環状線を追加することもできます。

      駅     駅 
    /   \ /   \
   │    ││    │
   駅    駅    駅
  /│    ││    │\
  │ │    ││    │ │
  \│    ││    │
   駅    駅    駅
  /│    ││    │\
  │ │    ││    │ │
  \│    ││    │
   駅    駅    駅
   │    ││    │
    \   / \  
     駅     駅

ここまでしなくても街は発展しますので、不要と言えば不要ですが、高速列車を走らせるとか、貨物列車を走らせるなど、速度の異なる列車を走らせる際に便利かも知れません。

折り返し環状線

環状線は、文字通り輪を造ることですが、複線で両端を折り返し駅にすることでも列車は循環します。細長い土地で効果的です。

                
 駅\  駅   駅   駅  \駅

列車の間隔を詰め過ぎたり、列車の性能に差があると、折り返しの部分でぶつかる危険性があります。走らせる列車の本数は、普通の環状線よりも少なめにした方が無難です。また、長い車両で短いホームに入ると、そもそも折り返しができませんので、これにも注意が必要です。

折り返し駅の応用

折り返し駅で環状線を造ると、列車の間隔を詰め過ぎるなどの要因で、折り返し部分で列車がぶつかる危険性があるのですが、下図のように線路を敷けば、そのリスクを下げられます。

 → ____________
 ←   \ / 駅

折り返し駅のホームを2つにし、来る列車が上下のホームに交互に入るように設定し、発車条件を利用して反対ホームに列車が到着してから発車させます。その路線の列車数が偶数である必要があり、設定も大変なため、上級者向きといえます。

8の字環状線

2つの隣接する環状線を1ヶ所で交差させることで、8の字に列車を循環させることができます。

   _____ _____      _____ _______ _____
  /   X   \    /   X    X   \
 │   ││   │  │   ││   ││   │
 │   ││   │  │   ││   ││   │
 │   ││   │  │   ││   ││   │
  \___/ \___/   \___/ \___/ \___/

交差させる部分に高架が必要ですが、2つの環状線を1つに繋げることで、人と資材を広範囲に拡散できるメリットがあり、運賃収入も上がります。3つ4つと環状線を継ぎ足すこともできます。

駅舎側を広く

駅舎側の方が街が発展しやすく、線路を隔てた反対側は発展しにくいです。時間をかければどちらも発展させられますが、限られたスペースを効率的に発展させるためには、駅舎側のスペースが広くなるように駅の位置と向きを計画した方が良いです。

線路を挟むと発展効果が下がるので、右図のようにちょっと路線を工夫するだけでも、駅前の部分を広くできます。

 │      \
  \      \
   \      │
  駅│    駅│

線路が上部にある高架駅は、駅の両面とも同じように発展します。

狭い土地は一部複線

単線でも、2本の列車を往復させることは可能です。方法は、下図のように中央部分を複線にするだけです。

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 駅    駅  \ \   駅    駅

まずは、線路を通す予定の部分のマス目を数えて中央を見つけ、中央で車両の長さ分だけ複線になるように計画を立てます。左右どちらの駅から出発しても、同じ距離で分岐に到着することを確認します。分岐点で進行方向が直線になるように路線を計画すると、列車を走らせる際に余計な設定がいらなくなります。

路線の計画は意外と面倒ですが、1度作ってしまえば、後は同じ速度の列車を両端の駅から同時に出発させるだけです。線路部分を節約できるので、敷設費用が安く、建物のためのスペースを広く残すことができます。

ただ、この方法では列車2本しか走らせることができないので、利益の面でも都市開発の面でも弱いです。折り返し環状線の方がおすすめです。

一部複線の失敗例

 ________      ______________
 駅  \ \  駅  / /  駅  \ \  駅

環状線が可能なように見えますが、実際は列車2本しか走らせることができません。複線を応用した「折り返し環状線」の方が列車の本数が多く、計画や管理も楽です。

交換駅

折り返し環状線を造るほど路線が長くない場合は、中央に交換駅を造る方法もあります。

    _       
 駅 / 駅 /   駅

両端から出発した列車が中央の駅ですれ違うのですが、中央の駅で発車条件を到着待ちに設定すれば、左右の距離が違っても問題なく運行できます。隣町に接続する路線で効果的です。

環状線や一部複線に比べれば列車の発着本数が少ないのですが、単線よりは発着数が多く、複線よりは省スペースです。

一部複線の代わりに2番線

地形によっては、一部複線が利用できない場合もあります。

  _     _ 
 駅 \   / 駅

そんな場合は、ホームを2番線にして、同駅から列車2本を発車時間をわずかにズラして発車させると、列車2本をくっ付くように走らせることができます。着駅も、別々の番線に入れます。

ただ、この方法では、発車時間にほとんど差がないので、乗客を増やしにくいです。旅客列車と貨物列車を運行する場合などに有効です。

バス路線は分岐なし

バス路線は、交差点をなくすことでバスの循環を速くできます。環状線でも一本道でも良いです。

道路には地価を高める効果があるので、鉄道路線と平行して走らせるのがおすすめです。詳細は、「都市開発のコツ」をご覧ください。